「今日はレントゲンも撮るんですね。」
診療中、
そう聞かれることがあります。
あるいは、
「痛くないのに、検査って必要なんですか?」
そう思われたことはありませんか?
確かに、
何も症状がないのに検査をするのは、不思議に感じるかもしれません。
でも実は、
症状がない今だからこそ、検査には大きな意味があります。
――広島県安芸郡府中町にある新生歯科医院、院長の河本です。
今日は、
歯科医院で行う
「検診」
「レントゲン」
「歯ぐきの検査」
について、お話ししたいと思います。
健康診断を受ける理由と同じです
皆さんは、
健康診断を受けていますか?
学校や職場で受ける機会がある方もいれば、
毎年ご自身で受けている方もいらっしゃるでしょう。
健康診断は、
今、元気だから受けるものです。
病気になってから受けるものではありません。
「まだ症状はないけれど、本当に大丈夫だろうか。」
それを確認するために行います。
そして、
思いがけない病気が見つかったり、
生活習慣を見直すきっかけになったりします。
歯科の検診も、
まったく同じです。
大人になると、歯科検診の機会はほとんどありません
学校では、
毎年歯科健診があります。
お子さんがいらっしゃる方は、
健診結果のお知らせを受け取ったことがあるかもしれません。
一方で、
大人になるとどうでしょう。
職場の健康診断には、
歯科検診が含まれていないことがほとんどです。
そのため、
自分から歯科医院へ行かない限り、
何年も、
お口の状態を確認する機会がない方も少なくありません。
これは、とても大きな問題だと思っています。
以前のブログでもお話ししましたが、
虫歯も歯周病も、
ほとんど症状がないまま進行します。
だから、
「困っていないから大丈夫」
と思っている間にも、
静かに病気が進んでしまうことがあります。
実際、
「10年以上ぶりに歯医者へ来ました」
という患者さんが、
検査の結果、
抜歯や入れ歯が必要な状態だった。
そんな場面を、
私たちは何度も見てきました。
もっと早く分かっていれば。
そう思うことは、一度や二度ではありません。
「忙しいから、また今度」その気持ちも、とてもよく分かります
仕事。
子育て。
介護。
毎日が忙しい中で、
自分のことは後回しになってしまう。
それは、ごく自然なことです。
だからこそ、
私たちは強くお伝えしたいのです。
虫歯も歯周病も、
「時間ができたら行こう」では間に合わないことがあります。
気づいた時には、
元の状態に戻せないところまで進んでいることもあるからです。
歯は、
一度削れば元には戻りません。
歯を支える骨も、
一度失われると完全には戻せません。
だから、
何も起きていない今に検査を受ける意味があります。
「検査ばかりですね」と言われることがあります
診療の中で、
「今日はレントゲンも撮るんですね。」
「歯ぐきの検査もするんですか?」
そんなご質問をいただくことがあります。
もちろん、
必要のない検査を行うことはありません。
一つひとつに、
理由があります。
例えば、
・レントゲンは、目では見えない虫歯や歯を支える骨の状態を確認するため。
・歯ぐきの検査は、歯周病が始まっていないか、進行していないかを調べるため。
・歯みがきのチェックは、磨き残しの癖を見つけ、虫歯や歯周病になりにくい状態をつくるため。

どれも、
「悪いところを探すため」
というより、
「何も起きていないことを確認するため」
に行っています。
学校健診で「異常なし」でも安心とは限りません
学校健診で
「異常なし」
と言われると、
安心される方も多いと思います。
もちろん、
異常が見つからないことは、とても良いことです。
ただ、
学校健診は、
病気を確定する検査ではありません。
病気の可能性がある人を見つけるための、
「スクリーニング検査」です。
限られた時間や設備の中で行うため、
歯科医院のように、
レントゲンを撮ったり、
細かく歯ぐきを調べたりすることはできません。
つまり、
「異常なし」は、
「絶対に問題がない」
という意味ではないのです。
だからこそ、
学校健診で何も指摘されなかったお子さんでも、
定期的に歯科医院で診てもらうことをおすすめしています。
検査は、「治療を始めるため」ではありません
検査というと、
「何か悪いところがあるのかな」
と不安になる方もいらっしゃいます。
でも、
私たちが本当に知りたいのは、
「何も起きていないかどうか」
です。
何もなければ、
それが一番です。
もし小さな変化が見つかれば、
大きな治療になる前に止めることができます。
つまり、
検査は、
「治療を始めるため」ではなく、
「歯を守るため」
に行っています。
最後に
これまでのブログでも、
虫歯、
歯周病、
歯ぎしりについてお話ししてきました。
どれも共通しているのは、
気づかないまま、静かに進んでいく
ということです。

だからこそ、
目に見えないものを、
きちんと確認する。
そのために、
レントゲンがあり、
歯ぐきの検査があり、
定期検診があります。
「まだ痛くないから」
ではなく、
「何も起きていない今だからこそ」
検査を受ける。
その積み重ねが、
10年後、20年後のお口の健康を大きく左右します。
私たちは、
皆さんの歯をできるだけ削らず、
できるだけ長く守るために、
これからも一緒にお手伝いしていきたいと思っています。
予防歯科について
予防歯科に関しては、「日本予防歯科学会」のページで詳細をご確認いただけます。
※現在のご案内
現在、多くのご予約をいただいており、治療のご案内までお時間をいただいております。
このたび、検診をご希望の新患の方(痛みや外れたなどの症状がない方)の受け入れを再開いたしました。(電話予約受付のみ)
治療をご希望の方につきましては、ご予約枠に余裕ができ次第、順次ご案内させていただきます。再開の際にはホームページにて改めてお知らせいたします。
また、再初診(以前に通院歴があり、しばらく間が空いている方)につきましては、状況に応じてご相談を承ります。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
